会社を経営していると、突発的な資金ニーズや状況の変化により、一時的に資金が不足して短期間で資金調達が必要な状況が発生することがあるかもしれません。
こちらの記事では、数ある資金調達手法の中でも、比較的、調達までの期間が短く、突発的な資金ニーズに対応可能な手段をご紹介します。
通常時は金融機関での融資で十分な金額が調達できている企業さまでも、いざというときの資金調達手段の選択肢として、ぜひご参考ください。
まずは初めに、多くの方が利用する銀行融資(プロパーローン)について、ご紹介しておきます。こちらはメガバンクや地方銀行、地域の信用金庫や信用組合まで、多くの金融機関で取り扱っている資金調達手法の一つです。
プロパーローンは、金融機関が保証会社を通さないので保証料がかからない点や、金融機関の評価が高ければ低金利で資金調達が可能です。融資額も上限が決まっていないため、大きな金額の融資を受けることができる可能性があります。
一方、融資する金融機関にとっては保証会社を通さないため極めてリスクの高い融資になります。そのため、融資期間が短くなり毎月の返済額が大きくなりがちというデメリットがあります。加えて、審査が厳しく、資金調達までに想定以上の時間がかかる可能性があります。
上記のように銀行融資(プロパーローン)は調達コストを抑えられる一方で、調達までの時間が多くかかることもあり、突発的な資金ニーズに対応が難しい場合があります。
そのような状況において、活用が検討できる2つの資金調達手法について、この後、ご説明します。
銀行やノンバンクが提供している事業主向けローンです。事業資金であれば、新規事業資金、設備投資、運転資金など事業に関わる幅広い用途に利用することができます。
ビジネスローンは無担保・無保証で申し込むことが可能です。また、短期間で融資を受けることができ、1週間程度で資金調達をすることができます。
融資をする側にとっては、貸し倒れリスクの高い融資になりますので金利は高く設定されています。また、借入可能額も数百万円に限定されるなど、比較的少額という点もデメリットです。
ビジネスローンは借入となるので、決算書への記載が必要となります。今後、金融機関で融資審査を行う際に影響するので注意が必要です。
ファクタリングとは、企業が持っている売掛債権をファクタリング会社が買い取るサービスです。売掛金が入金される前でもファクタリング会社が債権を買い取るため、早期の資金調達が可能になります。
通常、取引先に製品を販売した場合の売掛金が入金されるまでの日数は、30日、60日、長ければ90日以上になることもあります。しかし売掛債権を売却することで、通常取引先から入金される日数よりも早く、資金を調達することが可能です。
ファクタリングは、金融機関でおこなう融資審査と比較して審査に要する時間が短いので、スピーディーに資金調達が可能です。
売掛債権を買い取って早期に資金化してくれるので、万が一の取引先の倒産や入金の遅れなどがあった場合のリスクを避けることができます。一方で、取引先の与信状況によっては、そもそも債権の買取が難しい場合もあるので、注意が必要です。
ファクタリングは融資ではなく売掛債権の譲渡を行います。特に2者間ファクタリングでは、取引先への通知や債権譲渡登記が不要なサービスも多く、今後の自社の信用情報の棄損や取引への影響を心配することなく、ご利用が可能です。
ただし、提供しているファクタリング事業者によっては、債権譲渡登記等を行う場合もあり得るので、事前に確認しておくようにしましょう。
▼より詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考ください。
「ファクタリングのメリット・デメリットとは?」
短期間で資金調達をする方法としては、ビジネスローンやファクタリングがあります。ビジネスローンは利用する人の信用情報を重視するため、創業間もない会社の場合や、すでに信用情報に傷がついているような場合は利用することが難しいです。また、ビジネスローンの利用額だけでは、資金調達が間に合わない場合も考えられます。
資金調達スピードや金利、借入限度額などの諸条件を比較して、現在の状況にあった方法を選びましょう。
「マネーフォワード トランザクションファイナンス for Startups」は売掛債権を売却していただくことで、最短翌営業日に資金化できるスタートアップのための新しい資金調達手段です。資金調達をご検討中のスタートアップは、ぜひご相談ください。
ファクタリングに関するお役立ち情報を、マネーフォワードケッサイ株式会社が提供いたします。ファクタリングサービス「マネーフォワード アーリーペイメント」は、お客様の所有する売掛債権(売掛金)を売却することで、一定の手数料を差し引いた金額を受け取ることができる2者間ファクタリングサービスです。