スタートアップの資金調達環境の変化の中、調達までの運転資金を迅速に確保できたことで新製品の開発・製造を停滞させることなく、推進することができた。
当社は、補聴器や集音器とも異なるコンセプトのOlive Smart Ear Plusの販売を通じて、すべての人に“聞こえ”を届ける『HaaS(Hearing as a Service)』プラットフォームの構築を行っています。社名及び製品名の Olive は、オリーブの枝が「平和の象徴」を意味することに由来し、誰しもが”聞こえ”をはじめとした健康不安にならない世界を目指し、デジタル技術ですべての人のライフスタイルに合わせた製品、サービスを提供していきたいという想いが込められています。
エクイティによる資金調達の調整を進めていましたが、昨今の市況悪化も相まって資金の調達の完了時期が不明瞭で、入金まで予断を許さない状況が続いていました。その中でも、新製品の開発・製造費用も含めたランニングコストを確保する必要があり、資金調達までの短期的な運転資金確保の手段として、『マネーフォワード トランザクションファイナンス for Startups』の利用を検討しました。
スタートアップの資金調達では決して珍しいことではないと思うのですが、締結目前で契約が白紙になったり、契約条件が変更されるということが珍しくないので、ランウェイを鑑みると実際に入金がなされるまでは片時も油断できない状況でした。
投資契約が締結された後も、すぐに入金される場合や、入金が1ヶ月後になる場合など、資金調達までのシナリオが何パターンも想定されていましたが、いずれのパターンに対してもそれぞれに対応可能な提案をいただくことができたので、非常に安心感が大きかったです。
スタートアップの資金調達に関しては、本当に入金するまで何が起こるかわかりません。そんな状況の中で、万が一の事態に備えて迅速に短期資金を調達できる選択肢があるというのは、本当に頼りになりました。
当社もそうですが、多くのスタートアップが少人数で会社運営を行っていて、財務・経理部門も数名あるいは1人だけという会社も多いと感じます。会社の未来を直接的に左右し、またヒリヒリした緊張感を伴う資金調達という業務に向き合っていると、当然ながら担当者の精神的負担は非常に大きくなります。
そんな時に、刻一刻と変化する状況にも柔軟に対応することができ、入金までのタイムスパンも短い『マネーフォワード トランザクションファイナンス for Startups』は、日々のプレッシャーや不安がある中でも”心理的安全性“を担保してくれる非常に心強い存在でした。
今回、エクイティでの資金調達に先立ってのつなぎ資金の確保ということで、『マネーフォワード トランザクションファイナンス for Startups』だけでなく、複数の事業者・サービスを検討させていただきました。その際の判断基準としては、金額が十分で手数料率が許容できる範囲かという点、そして最も重視したのは日々状況が変わる中でも対応してもらえる柔軟性でした。その基準で検討を行った結果、『マネーフォワード トランザクションファイナンス for Startups』が我々の抱えるニーズに最も適した提案をいただけました。きっと、スタートアップの皆様の心強い”仲間”になってもらえると思います。
今後の弊社の展望としては、弊社の商品をより多くの、世界中の人に手に取ってもらいたいと思っています。難聴状態を放置することで認知症の発症リスクが増大するという医学エビデンスもある中で、日本では、”聞こえ”サポートを必要とする方のうち、集音器・補聴器を装用されているのは約14%のみであると言われています。“聞こえ”に悩む方々に、十分なサポートが行き届いているとは言い難い状況の中で、これからもより多くの方の希望になれるよう、当社は引き続き”聞こえ”に向き合い、”聞こえ”に課題を抱える人たちの手元に安価で高品質な音響機器を届けたいと考えています。
OliveUnionは創業者の親族が難聴を患ったことから“聞こえ”に向き合う企業として設立されました。これまでハードウェアを中心に事業を展開し、商品の累計販売数は8万台を突破。今後はソフトウェア開発にも注力し、利用者の体験価値が一向に向上しない“聞こえ市場”へのイノベーターとして挑戦を続けています。
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