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ブリッジローンとは?活用場面やメリット・デメリットを紹介

#資金調達

ブリッジローンはスタートアップが資金調達できる選択肢の一つです。通常の融資よりも迅速に、多額の資金を手に入れることができます。

しかし、ブリッジローンにはデメリットもあるため注意が必要です。本記事ではブリッジローンとは何かを説明し、メリット・デメリットを紹介します。

目次

ブリッジローンとは

ブリッジローンは、短期間(通常3カ月ほど)に限定して融資されるローンのことです。資金調達に時間を要している場合に当座を補填するために利用されます。原則として保証人の必要はなく、申請から入金までのスピード感があります。ただし、融資条件や市場状況によって異なるものの、通常の融資より金利が高い傾向にあります。

つなぎ融資とも呼ばれ、次の資金調達までの「つなぎ」として活用されることが一般的です。

つなぎ融資については、次の記事を参考にしてください。
つなぎ融資とは?スタートアップにおけるメリットと調達方法をわかりやすく解説

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ブリッジローンの活用場面

ブリッジローンはさまざまな場面で活用されます。ここでは3つの活用場面を紹介します。

成長段階におけるスピーディーな資金調達

成長段階にある企業は、予期せぬタイミングで資金需要が発生することがあります。たとえば、新製品の反応が予想以上に大きく、生産や販売体制を強化するための資金が急遽必要となるケースが考えられるでしょう。こうした状況において通常の融資を受けようとすると、審査や手続きに時間がかかり、ビジネスチャンスを逃してしまう可能性があります。

ブリッジローンなら審査期間が短いため、急な資金需要が発生した場合でも、迅速に対応することができます。通常の融資より金利は高い傾向にありますが、利益や売上増加が見込まれるなら返済は難しくないでしょう。

開発段階における予期せぬ資金調達

新しい製品の開発段階は収益が確実ではないため、資金調達に苦労するケースも少なくありません。多くの人件費と時間がかかり、予期せぬバグや開発の遅れが発生して、急に資金が必要になる場合もあります。

ブリッジローンは担保や保証人が不要な場合が多く、比較的短期間で資金調達できます。そのため、緊急性の高い資金需要にも対応が可能です。

M&Aにおける資金不足

M&Aにおいて、買い手が事前に確保した資金が不足する場合も、ブリッジローンが利用されることがあります。たとえば、当初の想定よりも買収対象企業の価値が高いと判断された場合や、デューデリジェンスの結果、予想以上の現金保有が明らかになった場合などです。

銀行融資の場合、手続きに時間がかかるため、スケジュールに影響を及ぼしかねません。一方、ブリッジローンは比較的迅速に借り入れできるうえに、多額の融資にも対応できます。なお、M&Aの資金調達方法は次の記事でも詳しく解説しています。

M&Aの資金調達方法を紹介!各方法のメリットやコストも解説

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ブリッジローンのメリット

資金調達方法の一つとしてブリッジローンを検討するかどうかは、しっかりとメリット・デメリットを把握したうえで判断することが大切です。

ここではまず、ブリッジローンのメリットを紹介します。

素早く資金調達できる

ブリッジローンは、比較的短期間で資金を準備できます。ほかの融資に比べて審査がスピーディーであり、担保や保証人を必要としないことが多いためです。上述したように、M&Aでは買収のタイミングを逃さずに済むというメリットがあります。

通常の融資は財務状況や事業計画などを慎重に審査するため、時間がかかります。しかし、ブリッジローンは将来の資金調達や買収後の事業計画などを考慮するため、比較的短期間で審査が完了します。

長期的な返済の負担を減らせる

ブリッジローンは、長期的な返済の負担を減らせるメリットがあります。理由は一般的な事業融資より返済期間が短いことにあります。

たとえば、事業融資は一般的に、数年〜数十年の返済期間を要します。一方、ブリッジローンは数ヶ月〜1年程度で返済が完了します。資金調達によって自社の課題や問題点を素早く解決できれば、財務状況や信用力が改善される可能性もあるでしょう。

経営権や事業展開への影響を抑えられる

通常の融資では、担保や保証人が必要なことも少なくありません。また、投資家から出資を受ける場合、株式を発行することで資金調達を行うため、経営権が希薄化する恐れがあります。

ブリッジローンの場合、担保や保証人を必要としないケースが多く、企業の資産や信用力を維持したまま、資金調達を行うことが可能です。新たな株式発行もないため、既存の経営体制を維持したまま事業を展開できます。

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ブリッジローンのデメリット

ブリッジローンにはデメリットもあります。メリットばかりに目を向けるのではなく、デメリットも把握したうえでしっかり検討しましょう。

通常の銀行融資よりも金利が高い傾向にある

通常の銀行融資において貸し手側は、長期間にわたって利息収入を得ることができます。一方、ブリッジローンは数ヶ月から1年程度といった短期間の貸付で、さらに担保や保証人を必要としないケースが多いです。金融機関にとってはリスクが高い融資となるため、通常の銀行融資よりも高金利な傾向にあります。

また、短期間で返済することが前提のため、返済期限が厳格に設定されています。返済期限を過ぎると、借り手の利息負担が増えるリスクがあることから、遅延損害金や事務手数料も高い場合があります。

融資期間が短い

ブリッジローンは一括返済が基本です。これはブリッジローンの融資期間が短いことに起因します。ブリッジローンは一時的な資金ニーズに対応するための短期的な融資であり、長期的な返済を前提としていないためです。そのため、あらかじめ長期融資を希望している場合にはブリッジローンは不向きといえます。

審査が厳しいとされている

ブリッジローンは通常の銀行融資よりも審査が厳しいとされています。返済期間が短く、保証人や担保がないケースも多いことから、金融機関にとってリスクが高いと判断されているためです。

審査の結果、返済能力に不安があると判断された場合には、担保の差し入れを求められることもあるでしょう。

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ブリッジローンを活用する際のポイント

ブリッジローンはうまく活用することによって、経営を有利に進められる可能性があります。ここでは活用する際のポイントを3つ紹介します。

返済計画や目的を明確にする

明確な返済計画と目的がなければ、かえってリスクが高まります。ブリッジローンは通常の銀行融資と比べて金利が高く、融資期間も短いためです。

目的や返済の根拠を示せない場合は、そもそもブリッジローンの利用ができないこともあるので注意が必要です。

ハイリスク・ハイリターンな資金調達方法であることを理解する

ブリッジローンはハイリスク・ハイリターンな資金調達方法です。短期間で大きな資金を調達できるメリットの一方、通常の銀行融資よりも金利が高い傾向にあります。また、返済期間が短く、一括返済が原則です。

事業計画の遅延や収益の悪化など、予期せぬ事態が発生した場合、返済が困難になる可能性があるでしょう。返済が滞った場合には、多額の延滞金が発生する場合があります。

ほかの資金調達方法も同時に視野に入れる

ブリッジローンには迅速に資金調達できるというメリットがあります。同時にハイリスクハイリターンな側面も持ち合わせているため、ブリッジローンだけに頼るのではなく、ほかの資金調達方法も検討することが大切です。

ほかにどのような選択肢があるかは、次の記事を参考にしてください。

【資金調達の方法】各方法のメリットや注意点を法人・個人別に解説

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まとめ

ブリッジローンは通常の融資よりもスピーディーに資金調達できます。しかし、返済期間が短期間かつ一括返済が原則で、金利も高いというデメリットがあることに注意が必要です。

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