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資金調達コンサルティングとは?活用するメリットや失敗しない選び方を解説

資金調達コンサルティングとは、資金調達や資金繰りなどに関するサポートやアドバイスを行うサービスです。本記事では、具体的な業務内容や活用するメリット、さらに失敗しないためのコンサルティング会社の選び方を紹介します。

目次

資金調達コンサルティングとは?

資金調達は会社の運転資金を集めることです。事業拡大のタイミングをはじめ、さまざまな場面で重要なテーマになります。

しかし、いわゆるCFOがいれば別ですが、いない場合には、経営者は資金調達に多大なリソースを消費してしまいます。このような場面で役に立つのが資金調達コンサルティングです。資金調達コンサルティングは、経営者と共に資金面の問題解決をサポートしてくれる存在です。

ここでは資金調達コンサルティングの具体的な業務内容と費用相場、依頼方法について紹介します。

資金調達コンサルティングの業務内容

資金調達コンサルティングの主な業務内容は、次の通りです。

  • 資金調達のアドバイス
  • 書類作成のサポート
  • 資金繰りに関するアドバイス
  • 事業計画のアドバイス

資金調達には特徴が異なる複数の方法が存在します。資金調達コンサルティングは、銀行融資、エンジェル投資、ベンチャーキャピタルなどの資金調達方法のなかから、利用企業にとって最適な資金調達手段をアドバイスします。

また、資金調達ができても、経営がうまくいかなければ意味がありません。資金調達コンサルティングは、調達後の収入・支出管理や事業計画に対するアドバイスも提供します。

ただし、コンサルティング会社ごとにサポート内容は大きく異なるため、あらかじめ情報収集を行いましょう。自社の状況やラウンドに応じたコンサルティング会社を選定することが大切です。

資金調達コンサルティングの費用相場

資金調達コンサルティングに依頼する際の料金体系は、主に「成功報酬型」「固定報酬型」に分かれます。

成功報酬型の場合、出資法で融資金額の5%までと定められています。期待した成果が出なければ報酬は発生しないため、依頼リスクを抑えられます。ただし、成功報酬型のなかには、着手金を取るケースもあります。着手金も成功報酬としてみなされる可能性があることを踏まえ、出資法の制限内に収まっているかを確認することが大切です。

固定報酬型の場合、「月〇円」「1時間〇円」という形で一定金額を支払うことになります。コスト管理がしやすい一方、希望する資金調達が実現しない場合も費用が発生する点はデメリットといえます。

具体的な費用は、依頼先やサービス内容、自社の規模などにより大きく異なるため、複数の見積もりをとることをおすすめします。

資金調達コンサルティングを依頼する方法

資金調達コンサルティングに依頼する際は、専門のコンサルティング会社または社外のCFOを活用する方法が一般的です。専門知識を持つプロに依頼することで、適切な資金調達ができます。ただし、コンサルタントによって専門分野が異なるため、依頼するときは実績などを見ながら信頼できる人に依頼することが大切です。

社外CFOとは、業務委託等でCFO業務のみを依頼する方法です。専門性の高い資金調達関連の分野に対応できる人材がいない場合など、必要な分野のみ助けてもらえるため、コストが抑えられる点がメリットです。依頼先を探す方法として、社外CFOのマッチングサービスもあります。

資金調達コンサルティングを活用するメリット

資金調達コンサルティングを活用するメリットは、次の通りです。

  • 自社に合った資金調達ができる
  • 資金調達の成功率が高くなりやすい
  • 契約トラブルや資金ショートを未然に防げる
  • 収益拡大が期待できる

それぞれの内容を詳しく説明します。

自社に合った資金調達ができる

資金調達にはさまざまな方法があります。自社の状況を的確に把握したうえで、ビジネスモデルや市場状況などを含め、総合的に判断し、適切な資金調達法を見つけることが大切です。

経営者が自ら資金調達の方法を探し、書類作成に時間を割くことで、業務に支障が出るケースもあるでしょう。専門家にサポートを依頼することで、その時間を有効活用できます。

資金調達の成功率が高くなりやすい

資金調達は、けっして安易にできるものではありません。審査に通過するためには、資金調達の方法ごとに異なる評価基準や書類に対応する必要があります。時間をかけたものの、審査に落ちてしまうケースも少なくありません。

しかし、実績が豊富な専門家のサポートを受けることで、成功率が高まる可能性があります。依頼によりコストは発生するものの、資金調達に失敗すれば倒産するリスクがあることを踏まえ、資金調達の重要性を理解しておきましょう。

契約トラブルや資金ショートを未然に防げる

資金調達コンサルティングからは、資金繰りに関するアドバイスも受けられます。戦略的に財務を考えられるため、想定外のトラブルや誤った判断による資金ショートを未然に防ぐことも期待できます。

また、契約や法律に関する知識不足のまま資金調達を進めてしまうと、金融商品取引法に抵触するリスクがあります。想定外のトラブルに巻き込まれ、事業継続が難しくなるなどの事態も起こり得るため注意が必要です。

収益拡大が期待できる

資金調達を行う際は、まず自社の状況を正確に把握することが求められます。目的は資金調達であるものの、事業の見直しや抱えている課題の発見につながり、経営改善の糸口が見つかるケースもあります。

また、依頼先によっては、資金調達に関する業務だけでなく、事業計画のアドバイスや営業戦略などのサポートが受けられます。必要に応じて専門家の紹介等も可能なため、人的ネットワークのサポートも期待できるでしょう。

資金調達コンサルティングの失敗しない選び方

資金調達コンサルティングサービスの提供者は、法人から個人まで多岐に渡ります。失敗しない選び方は次の3つです。

  • 過去の実績や成功例を確認する
  • 専門分野を確認する
  • 契約内容や報酬を確認する

それぞれ解説します。

過去の実績や成功例を確認する

実績の多いコンサルティング会社は、さまざまなリスクや成功率を上げる方法などのノウハウを蓄積しています。さらに成功率を高めるために確認しておきたいのは、企業の規模や状況などを踏まえた同様の成功事例です。

資金調達方法や事業状況、資金調達額を確認したうえで、複数の見積もりを取り、自社に合った企業を見つけることが重要です。

専門分野を確認する

コンサルティング会社によって、専門分野や得意分野は異なります。資金調達を得意分野とするコンサルティング会社を探すことで、目的とマッチしたサービスを見つけやすくなります。

会社の過去実績をはじめ、コンサルタントの経歴等も確認しておくと判断しやすくなるでしょう。また、ホームページや外部サイトの口コミ等も参考になります。

契約内容や報酬を確認する

コンサルティング会社によって、契約内容や報酬形態は異なります。サービスによっては追加費用が発生する場合などもあるため、内容を事前に確認しておきましょう。

契約する際には、契約書にしっかり目を通し、詳細を理解しておくことが大切です。不明点はあらかじめ質問し、解決してから契約することでトラブルを未然に防げます。

資金調達コンサルティングの注意点

資金調達コンサルティングは便利なサービスである一方で、自社との相性やコスト面で問題が発生する可能性があります。

ここではサービス利用前に知っておくべき注意点を解説します。

手数料などのコストが発生する

資金調達コンサルティングを利用する際には、一般的に手数料などのコストが発生します。特に資金に余裕のないスタートアップにとっては、キャッシュの負担増は死活問題になりかねません。

資金調達を目的としているにもかかわらず、コスト負担が大きくなってしまっては本末転倒です。事前に料金などを調べたうえで、現状の自社にとって本当に必要かどうかを精査しましょう。

かえって資金調達が困難になることもある

依頼したコンサルティング会社との相性が悪ければ、資金調達が困難になったり、自社に合わない方法を紹介されたりする可能性があるでしょう。

対面した際の印象を含め、自社の方針を尊重してくれるかどうかなど相性面での確認も重要です。

まとめ

資金調達コンサルティングへの依頼は、資金調達の成功率を高める可能性があり、経営改善効果が期待できる方法の1つです。しかし、相性の良いコンサルティング会社を探す手間やコスト面を考えた場合、別の方法を検討したいと考える方もいるでしょう。

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