資金調達といえば銀行融資を思い浮かべる方が多いと思いますが、銀行融資は審査・融資実行までに時間がかかります。1日でも早く資金調達がしたい場合には、ビジネスローンやファクタリング等の手段の利用を検討してもいいかもしれません。
この記事では、ビジネスローンとファクタリングの説明と違いについてお伝えします。
まずビジネスローンとは、どんな資金調達方法なのかをご説明します。
ビジネスローンは、事業性資金専用のローンのことです。
銀行融資の場合、営業利益ペースで2期連続赤字になると融資を受けにくくなる可能性があります。一方、ビジネスローンは、融資を受ける段階で赤字でも、将来性があると判断されれば融資が可能となるケースもあるようです。また、担保や保証人が不要で申し込むことができます。
直近の業績に自信がない場合には、ビジネスローンの利用を検討してみるのも手でしょう。
ビジネスローンは銀行融資に比べると借りやすいですが、金利が高くなる点はデメリットです。金利は、リスクの度合いにより変動します。貸し倒れの可能性が高くなるほど金利は高くなるので、その点は理解しておきましょう。
▼より詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考ください。
「資金調達時の金利相場を調達先別に解説!金利が決まる要素も紹介」
ビジネスローンは、審査から融資実行までの時間が早いのがメリットです。
銀行融資の場合、新規で借り入れを申し込むと、審査結果が出るまでに1~2カ月ほどかかる傾向にあります。また、一般的に銀行融資の審査は厳しいので、審査に時間がかかった上で落ちてしまうということもあります。
一方、ビジネスローンは最短即日に審査結果がわかり、融資実行までできる商品もあります。金利に関係なく、一刻も早く資金調達したい場合に向いている資金調達方法といえるでしょう。
次に、ファクタリングについてご説明します。
ファクタリングは、売掛債権をファクタリング事業者に売却することで売掛債権の期日より前に資金を調達する方法です。売買契約に基づくもので、融資とは異なります。売掛債権の一部を買い取ってもらうことはできないので、売掛債権全額を買い取ってもらいます。売掛先企業の信用力を加味するので、ファクタリング利用者の決算が赤字の場合も買い取ってもらえることがありますし、審査から買い取りまでの時間が短いのもメリットです。
ファクタリングは、売掛債権の金額に対して○%という形で手数料がかかります。ファクタリングの手数料相場は3者間ファクタリングが1~10%程度です。銀行融資に比べると高い傾向なので、一時的な資金調達として利用するのがおすすめです。
ファクタリングには、2者間ファクタリングと3者間ファクタリングがあります。
2者間ファクタリングは、ファクタリング利用者とファクタリング事業者で契約を結びます。売掛債権の決済時には、一旦ファクタリング利用者の銀行口座を通してファクタリング事業者へ支払います。そのため、ファクタリング事業者としては売掛債権を取られてしまうリスクがあるので、手数料水準は高くなる傾向にあります。
一方、3者間ファクタリングは売掛先企業・ファクタリング事業者・ファクタリング利用者で契約を結ぶかファクタリングの事実を通達します。売掛債権の決済日には、売掛先企業からファクタリング事業者へ直接振り込まれるので、ファクタリング事業者としては貸し倒れリスクを抑えられます。
▼より詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考ください。
「2者間ファクタリングと3者間ファクタリングの違い」
ビジネスローンとファクタリングの違いについてご説明します。
ビジネスローンもファクタリングも担保・保証人を用意する必要はありません。特に創業して間もない企業の場合、不動産や定期預金など担保にできるものを所有していないケースもあるでしょう。
このようなケースでは、担保・保証人の差し入れの必要ないビジネスローンやファクタリングが便利です。
ファクタリングは、オフバランス化できるのも魅力です。融資を利用すると、貸借対照表の負債の部分に借入金という項目が増えます。
一方、ファクタリングは融資ではないので、利用しても借入金の項目は増えません。銀行は有利子負債の比率を気にする傾向にあるので、銀行との将来的な取引を考えて有利子負債を増やしたくない場合に有効です。
▼より詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考ください。
「ファクタリングはオフバランス化が可能?仕訳方法を詳しく解説」
銀行融資以外にも、ビジネスローンやファクタリングといった資金調達方法があります。銀行融資の方が金利は低くなるというメリットもありますが、緊急性があるケースや決算に自信がないケースでは、ビジネスローンやファクタリングが便利と感じるのではないでしょうか。
特にファクタリングは、オフバランス化できて貸借対照表の見栄えをよくできるのもポイントです。貴社に合った資金調達方法を見つけてください。
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